「もしかしてあれが、
玖狼様――!?」
銀を見上げて尋ねると、
彼は短く『あぁ』と答えた。
ゴクッと息を飲みつつその
球体に近づくと、中には
やっぱり透明な水が満た
されてるんだってわかる。
時々、小さな泡が玖狼様の
体から生まれては消える
のが見えたから。
(キレイ……こんな毛並み
見たことない……)
雪のように白い、艶やかな
毛の狼だ。
こんな色の狼、普通は
いないんだろうな。
_
玖狼様――!?」
銀を見上げて尋ねると、
彼は短く『あぁ』と答えた。
ゴクッと息を飲みつつその
球体に近づくと、中には
やっぱり透明な水が満た
されてるんだってわかる。
時々、小さな泡が玖狼様の
体から生まれては消える
のが見えたから。
(キレイ……こんな毛並み
見たことない……)
雪のように白い、艶やかな
毛の狼だ。
こんな色の狼、普通は
いないんだろうな。
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