「つくづく、小桃は
かわったコだなぁと思ってたわ。

けどもはや神の領域ね。

まさか人生初の彼氏が、
人間じゃなくて妖怪だとは」



「誰が妖怪だっ」



お決まりの一言が飛んだ
けど、涼香は反応する
気配もない。


どうやら本当にショックで
今のもからかいでも何でも
なかったみたい。



あたしは親友を驚かせた
ことを改めて反省しながら、



「ホントにゴメン。

ちゃんと話してたら
こんなに驚かせないで
済んだのに」


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