「とりあえず小桃。
あんたも何か隠してるわね?

洗いざらい、話しちゃいなさい」



「涼香……それじゃあたし
まるで、犯人……(涙)」



ジトッとした目で文句
言ったけど、すぐにまた
ギロリとにらまれて
あたしは縮こまった。



ダ、ダメだ。今の涼香には
通用しないや



あたしは観念して、儀式の
あと玖狼様から銀に下った
命令のことを話し出す。



長の交代、修業のため
人間の世界で生活すること――。


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