「皐李から“転校”してきた。

姫――小桃と、一緒にいる
ために」







――――――はぃ?



ア然としたのはあたしだけ
じゃない。



涼香も、それ以外のクラス
メートも。



遠くで聞き耳たててた子も
含め、きっと全員が、それ
ぞれの理由でポカンとしてた。



一番に言葉を思い出した
のはクラスメートの誰かで、



「え――大神クン、小桃の
知り合いなのぉっ!?」



「あぁ、そうだ」



銀はそのコに顔を向けて
しっかりと頷き――

そして続けて、こう言った。


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