銀がそう言ってくれる
なら、あたしはそれを信じる。



「信じて、待ってるね」



「あぁ。

ひと時だけの別れだ。
悲しまなくていい」



そう言って、銀はあたしの
唇にそっと優しいキスを
落とした。



ほんの少しだけ潤んだ涙を
指でぬぐって、あたしは
そのあたたかなキスを
受け止めた――。





     ◇ ◇ ◇



_