「オマエのせいじゃない」



もう一度キッパリと言い
切った声に少し安心して、
あたしは頷いた。



それを見た銀はホッとした
ように表情を緩めて、



「でもオレが長になるのは
まだまだ遠い先のことだ。

それにもしこのことがなく
ても、オレはずっと姫の
そばにいられるよう、玖狼
様に話をするつもりだった」



「銀…………」



「人間界での修行が必要
だと言うならちょうどいい。

まだ詳しいことは聞いて
ないけど、姫のそばで
暮らせるようにする」


_