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目を開けると、さっきまで
銀髪に銀色の瞳だった姿は
いつもの漆黒に戻ってて。



そうして彼はどことなく
恥ずかしそうに視線を
泳がせて、あたしの前に
立ってた。



「銀――おかえり」



って言うのもおかしな気も
するけど、いつもの銀が
戻ってきた安堵につい口に出す。



すると銀はさらにぎこち
なく身じろぎして、
『あぁ』と一言だけ答えた。



シルバーモードの銀も
そうなように、今の銀にも
自分が引っ込んでた時の
記憶がちゃんとある。


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