「銀…………っ!!」
ふいに銀の顔が涙でぼやけた。
ふるふると揺れる視界に
戸惑ってると、銀の指が
優しく下まぶたの涙をぬぐって、
「人間も霊狼も一緒だ。
この先の未来よりも、まず
今自分がどうしたいのかが
一番大切なんだよ。
むしろ今未来を恐れて
オマエを手放したら、
オレはその後の数百年を
ずっと後悔して生きる
ことになる。
オレはそんなのはゴメンだ」
『後悔は、したくない』
最後にそう言った銀の声が、
あたしの頭の中で何度も
リフレインした。
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ふいに銀の顔が涙でぼやけた。
ふるふると揺れる視界に
戸惑ってると、銀の指が
優しく下まぶたの涙をぬぐって、
「人間も霊狼も一緒だ。
この先の未来よりも、まず
今自分がどうしたいのかが
一番大切なんだよ。
むしろ今未来を恐れて
オマエを手放したら、
オレはその後の数百年を
ずっと後悔して生きる
ことになる。
オレはそんなのはゴメンだ」
『後悔は、したくない』
最後にそう言った銀の声が、
あたしの頭の中で何度も
リフレインした。
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