《完》見つめて! SILVER☆EYES ~狼クンはイケメン転校生~

もしあたしが逆の立場なら、
あたしは寂しい。



好きだった人の思い出だけ
持ってその後数百年も
生きるなんて、あたしなら
堪えられないよ。



――だけど銀は迷うこと
なく首を横に振って、
キッパリと言い切った。



「思わない。

オマエと共に生きる時間
には、それだけの貴さがある。

それをまっとうした後に
訪れる時間を、寂しいだ
なんて感じるわけがない」



「――――!!」



ドクンと胸が熱くなった。



銀はそんなあたしを優しい
目で見て続ける。


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