もしあたしが逆の立場なら、
あたしは寂しい。
好きだった人の思い出だけ
持ってその後数百年も
生きるなんて、あたしなら
堪えられないよ。
――だけど銀は迷うこと
なく首を横に振って、
キッパリと言い切った。
「思わない。
オマエと共に生きる時間
には、それだけの貴さがある。
それをまっとうした後に
訪れる時間を、寂しいだ
なんて感じるわけがない」
「――――!!」
ドクンと胸が熱くなった。
銀はそんなあたしを優しい
目で見て続ける。
_
あたしは寂しい。
好きだった人の思い出だけ
持ってその後数百年も
生きるなんて、あたしなら
堪えられないよ。
――だけど銀は迷うこと
なく首を横に振って、
キッパリと言い切った。
「思わない。
オマエと共に生きる時間
には、それだけの貴さがある。
それをまっとうした後に
訪れる時間を、寂しいだ
なんて感じるわけがない」
「――――!!」
ドクンと胸が熱くなった。
銀はそんなあたしを優しい
目で見て続ける。
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