《完》見つめて! SILVER☆EYES ~狼クンはイケメン転校生~

「別に何でもってわけじゃ
ないが。

でもオマエのことならわかる」



そう言うと銀は敷地の端の
方まで歩いていき、そこ
から下に広がる街を見下ろした。



そうしてそっちに目を
向けたまま、



「歯がゆい思いしてたが、
やっと言う機会ができた。

あのな、小桃。

同じ速さで生きれないこと
なんて、オレには何の
問題でもないんだよ」



「え…………!?」



意外な言葉にあたしは銀に
駆け寄ってその顔を覗き込んだ。



銀はようやくふもとの景色
からあたしに視線を戻して、


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