尋ねる涼香に、あたしは
首をひねって、



「病院とか、保健室とか……
とりあえず休める所に――」



するとその先を奪って、
銀が言葉を重ねる。



「それなら凰牙、オマエが
適当にどこかに運んでおけ。

オレはちょっと小桃に話がある」



「は? オ、オレ!?

ちゅーかなんや、銀えらい
態度デカなってないか?」



「細かいことは気にするな。

じゃーな、頼んだぞ」



サラリと言うが早いか、
銀はあたしの腰にサッと
片腕を回した。


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