「ウソ……なんで!?」



銀だけど、銀じゃない。



前に一度姿を現したことの
ある……それは彼いわく、
“もう一人の銀”。



「そんな顔するな。

まったく――“オレ”も
小桃も、情けなさ過ぎて
見てられないぜ」



水滴のしたたる長い髪を
バサリとかきあげて。



“彼”は、自信に満ちた
顔で、ニヤリと笑った――…。





     ☆☆☆☆☆



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