普段の寡黙な感じより、
もっと尊大で自信に満ちた
――そんな声。



そう。



あたしはこの声も知ってる。



それに何より――水中から
ザバリと立ち上がった、
その姿は――…。



「銀っ!!?」



そうそれはもちろん、銀の姿。



だけども水に落ちるまでの
姿とは明らかに変わってる
部分がある。



短くて真っ黒だった髪は
長く伸び、銀色につやめき。



前髪の隙間から覗く瞳も、
宝石のような銀の光を
放ってる――…。


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