パンチは決まったものの
それほどのダメージは
なかったのか、銀はすぐに
体勢を立て直した。



だけどその表情は歪んでて、
余裕がなくなってるのが
ここからでもハッキリわかる。



「へっ……まだまだ
これからだぜ……」



自分の攻撃が先に決まった
ことで、当麻クンは一気に
有利な気分になったみたい。



すぐにまた構えをとると、
不敵な笑みを浮かべて銀を
見据えた。



「どうした? お前からも
仕掛けてこいよ」



挑発する声。



銀はそんな当麻クンを
キッと睨みつけるけど、
体は動かない。


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