状況と、高級な絹糸を
思わせる髪で疑いようも
なかった。



だってこの神々しい
白さは、さっきまでの
あの姿と全く同じ。



「――久しいね、姫……
いや、小桃(コモモ)。

立派な大人に成長し、私の
力となってくれたこと――
礼を言おう」



「……………!」



(やっぱりこの人が、
玖狼様――!)




「よくぞ目醒められた、
長……!」



いつの間にか翁と銀が
階段のすぐ下まで近寄って
きてた。



銀が手を伸ばしてあたしが
階段を降りるのを手伝って
くれる。


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