銀にもそう言ったら、彼は
ますます困った顔で頭を抱えて、
「呑気すぎる。
オレは――正直、気が
気じゃない」
「え?」
ちょっと驚いて銀を
見上げると、漆黒の瞳と
目が合った。
深い光をたたえた瞳で
銀はまっすぐにあたしを見て、
「オレのいない所で、
小桃が誰かに傷つけられたら。
――いや。それどころか、
オレ以外の誰かが小桃に
触れることを考えただけ
でも、虫ずが走る」
_
ますます困った顔で頭を抱えて、
「呑気すぎる。
オレは――正直、気が
気じゃない」
「え?」
ちょっと驚いて銀を
見上げると、漆黒の瞳と
目が合った。
深い光をたたえた瞳で
銀はまっすぐにあたしを見て、
「オレのいない所で、
小桃が誰かに傷つけられたら。
――いや。それどころか、
オレ以外の誰かが小桃に
触れることを考えただけ
でも、虫ずが走る」
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