《完》見つめて! SILVER☆EYES ~狼クンはイケメン転校生~

「マ、マジかよ………!?」



土と木片の混じった土煙を
あげて、ひしゃげた壁は
床に崩れ落ちた。



そしてその向こうに見える人影。



あれは……



見慣れた制服姿の、あの
シルエットは――…。



「銀っ!!」



不良がそばにいることも
かまわず、あたしは夢中で
駆け寄った。



銀は軽い身のこなしで
重なって積もった壁の
残骸を飛び越えると、
スタッと床に着地する。



その体めがけて、あたしは
飛び込むように抱きついた。


_