あたしは先に死んじゃう
からその後のことは気に
しない、なんて到底ムリ。



あたしだって考えずには
いられないよ。



あたし達は、同じ速さで
生きていけない。



どれだけ好き合っても、
最後には銀一人を残して
あたしはいなくなって
しまう……。



(どうしたらいいの――…?)



考えにふけってたけど、
その思考はガラッという
ドアを開く音に遮られた。


HRの時間になって、
先生が入ってきたんだ。


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