「ちゃんとわかってない
なら言っておく。
人間と霊狼じゃ寿命の
長さが全然違う。
あんたが死ぬまで銀が
そばにいることは簡単でも――
銀は一人残って、あんたを
見送らないといけないんだよ」
「―――――!!」
心臓がギュッと大きな手で
掴まれたみたい。
苦しくて、声が出せなかった。
(銀が……一人、残る……)
胸の内で繰り返すと、
それだけでもう一度悲しく
なるような言葉だ。
_
なら言っておく。
人間と霊狼じゃ寿命の
長さが全然違う。
あんたが死ぬまで銀が
そばにいることは簡単でも――
銀は一人残って、あんたを
見送らないといけないんだよ」
「―――――!!」
心臓がギュッと大きな手で
掴まれたみたい。
苦しくて、声が出せなかった。
(銀が……一人、残る……)
胸の内で繰り返すと、
それだけでもう一度悲しく
なるような言葉だ。
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