《完》見つめて! SILVER☆EYES ~狼クンはイケメン転校生~

そして他のことは考えない
ようにして、ただ玖狼様が
無事に眠りから醒めること
だけを祈る。



(どうかあたしの力が彼の
霊力となって――無事、
終わりますように――…)




……すると不思議なことに
気づいた。



右手が――ううん、正確
には右手の触れてる球体が
徐々にあったかくなってくる。



人肌くらいの温度から、
やがて明らかにあたしの
手よりも温かくなって――

同時にトクトクという
振動も速くなってた。


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