そして他のことは考えない
ようにして、ただ玖狼様が
無事に眠りから醒めること
だけを祈る。
(どうかあたしの力が彼の
霊力となって――無事、
終わりますように――…)
……すると不思議なことに
気づいた。
右手が――ううん、正確
には右手の触れてる球体が
徐々にあったかくなってくる。
人肌くらいの温度から、
やがて明らかにあたしの
手よりも温かくなって――
同時にトクトクという
振動も速くなってた。
_
ようにして、ただ玖狼様が
無事に眠りから醒めること
だけを祈る。
(どうかあたしの力が彼の
霊力となって――無事、
終わりますように――…)
……すると不思議なことに
気づいた。
右手が――ううん、正確
には右手の触れてる球体が
徐々にあったかくなってくる。
人肌くらいの温度から、
やがて明らかにあたしの
手よりも温かくなって――
同時にトクトクという
振動も速くなってた。
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