二人で? ……一体なんだろ?



「オイ、何か余計な話を
するつもりじゃないだろうな?」



「ちょっと聞いておきたい
ことがあるだけだよ。

……女同士の話だ、あまり
ヤボなことは言わないで
おくれよ」



牧葉が真剣な目をして
たんで、あたしはちょっと
不安だったけど頷いた。



「わかった。――いいよ」



「すまないね。

それじゃあ銀と凰牙は少し
はずしてくれないかい」



あたしも目線で二人を
促すと、銀は凰ちゃんを
連れてフラッと窓の外に
出て行った。


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