やがてあっという間に
夜はふけて、あたしも
両親も眠る時間になる。



「それじゃあ……あたしは
ホントに、寝ちゃって
いいの……?」



「あぁ。小桃は気に
しないで休んでればいい。

別に騒ぎもしない」



銀は深夜過ぎには牧葉は
また旅立つって言った。



お別れを言っておこうと
牧葉を見たら――、



「眠る前に少しだけ……
小桃殿と二人で話がしたいな。

駄目かい?」



「え………?」


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