「わ、わかりました……!」
かすかに震える声で言って
目を閉じると、翁の祝詞が
始まった。
さっきまでのしわがれ声
とは別人かと思うくらい、
よく通る太い声。
でも、何を言ってるのかは
サッパリわかんない。
銀が“道”を開く時に
唱えた言葉と同じく、
やっぱりこれも人間の
言葉じゃなかった。
(心を澄ます――…)
具体的にどうすれば
いいのかはわかんない。
だからあたしは右手に
伝わってくる鼓動のような
振動に意識を集中する
ことにした。
_
かすかに震える声で言って
目を閉じると、翁の祝詞が
始まった。
さっきまでのしわがれ声
とは別人かと思うくらい、
よく通る太い声。
でも、何を言ってるのかは
サッパリわかんない。
銀が“道”を開く時に
唱えた言葉と同じく、
やっぱりこれも人間の
言葉じゃなかった。
(心を澄ます――…)
具体的にどうすれば
いいのかはわかんない。
だからあたしは右手に
伝わってくる鼓動のような
振動に意識を集中する
ことにした。
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