「祭壇をのぼり長の前に
立って、手を触れるのじゃ」
指示された通り、あたしは
球体が浮かぶ祭壇の正面
まで、そこに続く階段を
あがった。
そして恐る恐る玖狼様を
包む透き通った球体に
右手を当てる。
(うわ……柔らかい……!)
触ってビックリした。
球体はゴムみたいに弾力が
あって、おまけに鼓動
みたいに脈打ってたから。
「ワシが祝詞(ノリト)を唱えて
おる間、そなたは目を閉じ
心を澄ますのじゃ。
それだけでよい」
_
立って、手を触れるのじゃ」
指示された通り、あたしは
球体が浮かぶ祭壇の正面
まで、そこに続く階段を
あがった。
そして恐る恐る玖狼様を
包む透き通った球体に
右手を当てる。
(うわ……柔らかい……!)
触ってビックリした。
球体はゴムみたいに弾力が
あって、おまけに鼓動
みたいに脈打ってたから。
「ワシが祝詞(ノリト)を唱えて
おる間、そなたは目を閉じ
心を澄ますのじゃ。
それだけでよい」
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