「そうか、じゃあ行こう」



「ウン!」



それからあたし達は駅前の
大通りに行って、一緒に
雑貨屋を見たりカフェで
お茶したりした。



銀は本当は何も食べなくて
平気なんだけど、修業の
間は不自然じゃないように
人間の食事をするって言ってた。



でも味の良し悪しは全然
わかんなくて、何食べても
同じ味がするらしい。

味覚があたし達とは
違うんだろうな。



「……今飲んでるこれは、
そんなに人間にとっては
うまいのか?」


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