「ねぇ……私たち、
この頃してないよね……?」



風呂から上がると、雑誌を見ていた紅子がボソッと呟いた。



雑誌には"あなたのマンネリ度をチェック"とか"最高のエッチ"の文字がピンク色でデカデカと書かれていた。



(ひぃいい!!なっ……なんつー雑誌読んでんだお前は!!)



心の中の叫び虚しく、彼女は上目遣いで俺を見た。



「ねぇ……今日、しよ」



「むっ………」



(無理!!自信ないです俺!!)



「む?」



なんのこと?と可愛らしく小首を傾げられれば俺にはもう拒否権はなかった。