『浮気なんかしない。ずっと君の傍にいて、永遠に君を愛すと誓うよ』



そしてゆっくりと唇が重なる。



慈しむような、優しげなキスに
私は酔ってしまいそうになる。



本当に……夢?



この感触も、この吐息も
夢にしては熱く切なく苦しくて



でも現実にしては
儚げでおぼろげすぎた。



唇が離れて見つめ合う。



『……啓一…』



その名を呼べば
その声の響きに彼はまた笑った。



『本当に俺が好きなんだね』



そう言って私の髪を梳く。