「…ごめん。梨華の気持ちに気づかなくて。

…とゆうか、考えた事なんてなかったんだよな。

…ごめん。」




「…今でも瑛奈ちゃんの事好き?」




「…俺は結局、梨華も瑛奈も悲しませただけだった。

…好きとか言う資格ないから(苦笑)」




梨華の問いかけに陸斗は苦笑いをしながら答えた。






「…私達また時間経ったら、仲良い友達に戻れるかな?」




「…戻れたらいいよな。

…気持ちに答えられなくてごめんな。

梨華なら絶対良い男見付かるから♪じゃあな☆」




「…うん、陸斗もね☆」




陸斗は微笑むと梨華の頭を優しく撫でる様に叩くと、店を出ていった。






「…ッ陸斗ズルイよ…。そんなに優しくされたら何も言えないじゃん。」




梨華は陸斗に泣いてすがりついてまで引き留めようと思っていたのに、陸斗の辛そうな顔を見たら涙を堪え、笑顔で送り出していた。




梨華は1人、陸斗の前で堪えていた涙を流していた。