「…それに、今のきぃは陸斗に対して嫉妬や不安や悲しみが大きくて…

何も考えずに、ただ側にいるだけで幸せだった頃とは違くて…

このままだと陸斗を幸せにはしてあげられない。

本当にごめんね…陸斗。」




「(…何で瑛奈が謝る?全部悪いのは俺なのに…。)」




「…陸斗と両想いって分かった時は本当に本当に幸せだった。

…いつも小さい頃から側にいてくれた

…陸斗は海斗と違って言葉悪かったけど

…きぃが落ち込んだ日にはいつも、海斗には内緒でお家までお花を持ってきてくれたよね?

…きぃは、間違いなく、小さい頃から

…最初から…陸斗を見てた。

ずっと好きだった。

…あの頃にもう一度戻れたらいいのにね。

…今までありがとう。」




瑛奈はその言葉を残すと部屋を出ていった…






“ありがとう”と…