‐誕生日‐














「陸ちゃん、海ちゃん夕方6時きっかりに必ず帰ってきてね♪」




「(笑)分かった☆じゃあ、行ってきます♪」




土曜日の朝早く、陸斗と海斗は家を追い出された。






「…眠い。まだ8時だぞ!?朝早く起こされたと思ったら、何で追い出されなきゃいけないんだよ~。」




「陸斗文句言うなよ!俺達の誕生日会の準備するんだろ。」




夜遅くに帰宅した陸斗は、朝早く起こされた上に家を追い出されて不機嫌だった。






「…分かってるよ。…んで、何処行く?」




「…陸斗と2人で時間を潰す気ないから。

…6時ちょい前に何処かで待ち合わせでいいだろ。」




海斗は陸斗と一緒に行動するのを嫌っていた。






「まぁまぁ、そんな事言うなって♪

とりあえずまだ何処も店やってないからマック行くぞ!

…勿論行くよな?…母さんは兄弟仲良しが喜ぶぞ♪」




「…ハァ~。分かったよ!!」




陸斗のその言葉に渋々納得すると、不機嫌そうにマックへと歩きだした。