「パパぁ~!」




「おっ永遠(トワ)!そんなに走ったら転ぶぞ(笑)」




永遠と呼ばれる少年が、陸斗の元へと走ってきた。






“ドサッ”




「…ッ…ッ…ッ痛いよ…」




「バーカ(笑)だから言っただろ。

泣くな…大丈夫か?」




忠告を聞かずに走って転んでしまい、永遠は今にも泣き出しそうだった。




陸斗は駆け寄り、永遠を立たせると、洋服についた砂を払いながら笑顔で言った。






「…ッうん、泣かないよ!僕男の子だもん!」




「コラぁ~!永遠走っちゃダメって言ったでしょ!?」




永遠は涙を拭い笑顔を見せると、後ろから歩いてきた母親は、怒りながら声を掛けた。






「…だってママ遅いんだもん。」




「ハァ~…本当パパに似て聞き分け悪いんだから(怒)」




素直に謝ろうとしない永遠に、母親は不機嫌そうに言った。






「…永遠の聞き分けの悪さは瑛奈似だろ?」




「何できぃが聞き分け悪いのよ?(怒)」




陸斗の言葉に瑛奈は納得いかない様子で言った。