‐数日後‐
「…具合どう?」
「大丈夫だよ~!
でも、海斗が1人でお見舞いに来てくれるなんて珍しいね♪
由奈ちゃんがヤキモチ妬いちゃうよ?(笑)」
珍しく1人でお見舞いに来た海斗に、瑛奈は嬉しそうに笑顔を見せると、からかうように言った。
「…ッ由奈にはちゃんと言ってあるから(照)」
「そっかぁ♪
…海斗と由奈ちゃんが付き合うって聞いてから
…きぃ、本当に嬉しかったんだよ?」
顔を微かに赤くさせ、照れている海斗に、瑛奈は微笑みながら言った。
「…うん
…俺、瑛奈が陸斗とやり直すって知った時
…正直反対だった。
前に陸斗に、お前は瑛奈を幸せには出来ないって言ったんだ。」
「………。」
「…でも、陸斗にしか瑛奈を幸せにする事が出来ないんだって気づいた。
…瑛奈は本当に、陸斗が傍にいるだけで、いつも幸せそうに笑ってたから。
涙を流したり、落ち込むのも陸斗の事で。
…本当にいつも瑛奈はいい顔してたよ(笑)
…きっと俺は…
陸斗を好きな瑛奈を好きになったんだ。」
瑛奈が黙って話を聞く中、海斗は静かに話を続けた。