‐数日後‐














「…陸斗まだかなぁ?」




「まだ学校よ(笑)」




窓の外を見つめながら、陸斗を心待ちにしている瑛奈に、亜希子は思わず笑ってしまった。






「そうだよね(笑)…ねぇママ…きぃの目のドナーってどうゆう人なのかな?」




「…さぁ。そうゆうのは内緒みたいだからね。」




「…そっかぁ。お礼言いたかったな。」




「…瑛奈に光をくれた人の分まで

精一杯生きて

沢山のモノを見てあげるのが、一番のお礼だと思うわよ。」




残念そうにする瑛奈に、亜希子は微笑みながら言った。






自分にもう一度光を与えてくれた人…




瑛奈は伝えたかった…




“ありがとう”