“コンコンッガラッ”
「ッ瑛奈!」
「えっパパ?…慌ててどうしたの?」
勢い良く病室に入ってきた亮二に、瑛奈は不思議そうに言った。
「ッそれがな、手術出来るそうだ!」
「…ッえっ…手術って目の?」
嬉しそうに、少し興奮気味に話す亮二に、瑛奈は戸惑いながら口を開いた。
「あぁ!ドナーが見つかったそうだよ!目が見えるようになるぞ!!」
「…えっ…でも…なかなかドナー見つからないんじゃないの?」
亮二の思わぬ言葉に、瑛奈は信じられない様子で聞き直した。
「あぁ、本当はなかなか見つからないらしいが、今回たまたま見つかったみたいでな!
…本当に奇跡みたいだよ…
きっと神様から瑛奈へのプレゼントだ。
出来る限り早い方がいいから、明後日に手術を行うそうだよ♪」
「…ッ…ッうん。」
半信半疑だった瑛奈も、亮二の言葉に嬉しさが込み上げてきた…
“神様のプレゼント”
本当に心からそう思い、感謝した。