「…きぃも出来る限りの時間は陸斗と一緒にいたいよ。
でも、やっぱり学校だけは毎日ちゃんと行ってほしいの。」
「…分かったよ。」
瑛奈自身の事だけではなく、学校や自分の事も陸斗にはちゃんと考えてほしい瑛奈は、心配すると陸斗は微笑みながら答えた。
正直、瑛奈といる時間が大切で、学校の事は少しも頭になかった陸斗は、瑛奈のその言葉に考えさせられていた。
「…そういえば、綾香ちゃん最近全然遊びに来てくれないよ~。どうしてるのかな?」
「あぁ、隣の病室の子だっけ?俺が後で覗いてみるよ♪」
以前、瑛奈が嬉しそうに綾香の事を話していたのを聞いていた陸斗は、寂しそうにする瑛奈に、優しく頭を撫でながら言った。

