“コンコンッ…ガラッ”
「…ッ陸斗!?」
「…??何、そんな不安そうな顔してんだよ(笑)」
ドアの開く音に、瑛奈は不安そうに目線を向けると、陸斗は驚いたように言った。
“ギュッ”
「………。」
「…ッたく(笑)」
近づいてきた陸斗に、瑛奈はしがみ付いた。
そんな瑛奈に、陸斗は照れながらも呆れた様に、頭を優しく撫でた。
「…そういえば陸斗、最近学校ちゃんと行ってるの?」
「…たまには(苦笑)」
陸斗が平日でも毎日のようにお見舞いに来てくれる事に、不思議に思った瑛奈に、陸斗は苦笑いをしながら答えた。
「…ちゃんと行かないとダメじゃん。卒業出来なくなっちゃうよ?」
「…でも、出来る限りの時間は瑛奈と一緒にいたいんだよ。」
心配そうにする瑛奈に、陸斗は真剣な表情で言った。

