‐数日後‐









「起きてるか~?今日はミカン持ってきたぞ!母さんが瑛奈に持ってけって♪」




「起きてるよ~!ミカンかぁ♪…でも、何か陸斗の方が嬉しそうなんだけど。」




陸斗は病室に入ると、笑顔でミカンの入った袋を差し出した。






「あっバレた?(笑)」




「陸斗はミカン大好きだからね(笑)でも、ちゃんときぃの分も残しておいてよ?」




嬉しそうにミカンの入った袋を漁る陸斗に、瑛奈は呆れたように言った。






「ほらよ!…美味い?」




「!!ッうん、美味しい♪」




陸斗はミカンの皮を剥き、瑛奈の口に運んであげた。




自分にくれると思っていなかった瑛奈は、驚きながらも嬉しそうにミカンを口にした。






「ってか、ちゃんと飯食ってんのかよ?」




「食べてるよ~!」




「もっと太れ!

ちゃんと栄養付けないと…

…ただでさえない胸が、更になくなるぞ♪」




「…それって、きぃの栄養の為じゃなくて

陸斗のオッパイフェチの為じゃん(怒)」




笑顔で意地悪を言う陸斗に、瑛奈は不満そうに言った。