“コンコンッ…ガラッ”
「………。」
「ッママ?!…ネックレス見つかった?!」
意を決した陸斗は、病室に入っていった…
亜希子と勘違いしている瑛奈は、陸斗の方を見つめながら、不安そうにネックレスの事を口にする。
「………。」
「…ママ…もしかして見つからなかったの?!…ッ探しに行かなくちゃ…!!」
何も答えようとしない事に、勘違いした瑛奈は顔色を変えると、ネックレスを探しに行こうと、急いでベットから立ち上がろうとした。
「…ッ…」
「…?!ママこれ…ネックレスだよね?
…見つかったんだ…良かったぁ。
…ママ、付けて?」
ベットから立ち上がろうとした瑛奈を、陸斗は止めると、ネックレスを瑛奈の手の上に置いた。
「ありがとうママ♪」
「…ッ…」
陸斗はネックレスを手に取ると、瑛奈の後ろに回り、付けてあげた。

