“瑛奈は女としてだけの存在でお前の傍にいたんじゃない”




「…ッそんな事分かってるよ…」




陸斗は部屋で1人、海斗に言われた言葉を思い返していた。




例え瑛奈の傍に、男としている事が出来なくても、幼なじみとしてでもいいから傍にいたい。






でも、その権利さえないんじゃないかと思う心に、陸斗はただ涙を流す事しか出来なかった。






「…ッ何で瑛奈が…」




いったい何処で道を間違えてしまったのだろうか?




何の罪もない瑛奈が病気になり…




光を失った。






「…ッ俺が…俺がもし、あんな過ちを犯さなかったら…

瑛奈は今でも俺の横で笑っていられたのか?」




瑛奈を裏切って傷つけ…




病気になったのも自分のせいではないのかと…




陸斗は思わずにはいられなかった。