「…ッ瑛奈…?」




車椅子に座り、痩せ細った瑛奈は力なく微笑んでいた。






「きぃちゃんあのね、たっくんがあやの事好きって(照)」




「…綾香ちゃんの事好きって言ってくれたの?」




「…うん(照)」




「良かったね♪たっくんと綾香ちゃんは両想いだ?」




照れながら話す綾香に、瑛奈は笑顔で言った。






その姿を見て陸斗はただ、無言で瑛奈の変わり果てた姿を見つめるだけだった。









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「綾香ちゃん、そろそろ病室戻ろ?先生心配しちゃうよ。」




「うん♪」




もちろん、瑛奈が陸斗の姿に気がつくはずもなく、2人は広場を立ち去ろうとした。