「ッ…ッ立てない…ッ何で!?ッ力が全然入らない…ッ動いてよ!ッ…陸斗に会わなくちゃ…ッ動いて!!!!」 一度転んでしまった瑛奈は、立ち上がる事が出来なかった… 麻痺のせいで、手足に力が入らない… そんな自分の足を瑛奈は一生懸命叩いた… “動け” “動け” 何かおまじないをかけるように… 涙を流しながら… 何度も… 何度も… 叩き続けた。 「ッ桜井!?!?…ッ何してるんだよ…大丈夫か!?」 「…駒井先輩?」 道端に座り込んでいる瑛奈に気づいた駒井は、驚きながら急いで駆け寄った。