‐次の日‐ 「…瑛奈?…亜希子、起きろ!ッ瑛奈がいない!」 瑛奈の事が心配で、家に帰らずにベットの横で寝てしまっていた亮二は目を覚ますと、瑛奈の姿がない事に気がつき、急いでソファーで寝ている亜希子に声を掛けた。 「…ッそんな…」 「ッ亜希子は病院の中を探してくれ!ッ俺は病院の周りを探してくる!」 青ざめる亜希子の肩を叩き、気をしっかりと持たせると、亮二は病室を飛び出して行った。 「…ッ瑛奈…」 暫くの間、動けずにいた亜希子は、亮二の言葉を思い返すと、急いで病院の中を探し始めた。