「………。」 「…奈?ッ瑛奈?」 「……えっ?」 「ボーッとして何か考え事?」 亜希子が病室に入ってきた事に気がつかなかった瑛奈に、亜希子は不思議そうに声を掛けた。 最近よく、物を落としてしまったり、足がもつれる事が多くなっている事に… 瑛奈はボーッっと何かを考えていた。 「…そんな事ないよ…」 「それならいいけど♪」 何もなかったように微笑む瑛奈に、亜希子は安心したように言った。