「…瑛奈…ﾏﾏに…話してほしいの。」
「………。」
「…瑛奈を苦しめてるﾓﾉがあるのなら、ﾏﾏも一緒に悩んだり、解決していきたい。」
何も返そうとはしない瑛奈に、亜希子は静かに言った。
「!?ｯﾏﾏ…何で泣いて…」
「ｯそりゃあ、涙も出るわよ…瑛奈が悲しんでいるんだもの…ｯ私は瑛奈の母親なのよ？」
瑛奈は驚いた…
静かに話す亜希子の目からは涙が流れていたのだ。
「…ｯごめんなさい…ｯごめんなさい…」
「…少しずつでもいいから、瑛奈の辛さを一緒に悩ませて？」
亜希子を心配させたくない為に、何も話さないでいた瑛奈…
それが余計に亜希子を心配させていた事に…
瑛奈は何度も謝った。
