「ッそんな…」
「“病は気から”とも言われているように、治療には瑛奈ちゃんの“治そう”とゆう気持ちが重要不可欠です。
現に、食事すら摂らなくなって、点滴で過ごしています。
病気を治す事はもちろんですが、瑛奈ちゃんが心の中に抱えているモノを取り除いてあげなくてはいけません。」
医師の言葉に、戸惑いを隠せない亜希子に、医師は真剣な表情で言った。
病気とは別に心の問題…
食事も摂らず、日に日に元気を無くしている瑛奈に、亜希子は原因が分からなかった。
「…どうすればいいでしょうか?」
「とりあえずは、瑛奈ちゃんと沢山会話をする事が先決です。…お母さんが前向きに考えなくてはダメです。」
「…はい。失礼しました。」
亜希子の心を見透かしたような医師の励ましに、亜希子は丁寧にお辞儀をすると、診察室を後にした。

