‐次の日‐














「今日から暫くの間、ここが瑛奈の部屋だから。」




「………。」




入院の日、亮二は瑛奈の寝泊まりする病室の前まで案内すると、微笑みながら言った。






「何だ、瑛奈寂しいのか?…父さんも母さんも毎日来るから大丈夫だぞ♪」




「…(笑)パパは仕事があるでしょ。」




笑顔で話す亮二に、瑛奈も笑顔を返した。






亮二は瑛奈の病気が発覚してからずっと、瑛奈の前では笑顔を絶やそうとしない…




瑛奈には無理している事は分かっていた。






だから、瑛奈も笑顔を返してみせるんだ…




これ以上心配させないように。