「(…あぁ…好きな奴って…駒井の事か。)」
「ッお前…」
2人が抱き合っている姿を見てしまった陸斗は、その場から動けずにいると、陸斗に気づいた駒井は声を掛けた。
「………。」
「ッちょっと待ってよ!」
駒井の言葉に陸斗は何も返さずに、その場を立ち去ろうとした時、駒井は呼び止めた。
「…何だよ?」
「ッもう桜井に近づくなよ!…桜井を悲しませる位なら近づくな!」
呼び止められた陸斗は険しい顔を見せると、駒井は力強く言った。
「………。」
「…ッ俺、お前の事知ってるんだよ。」
駒井の言葉を無視して、その場を立ち去ろうとした陸斗に、駒井は言った。
「…は?…俺はお前なんて知らない。」
「ッ3年前、お前が女とイチャついてんの見たんだよ。」
意味が分からずにイライラしている陸斗に、駒井は話を続けた。

