「ッ…もう…陸斗の事好きじゃないの。」




「……マジで言ってんの?」




「…ッうん。」




「ッ何でだよ!?俺、何かした?…俺、悪い所あったなら直すからさ…」




俯きながら静かに話す瑛奈に、ようやく事の本気さに気づいた陸斗は、真剣な表情で言った。






「…ごめんね。…もう無理なの。…じゃあね…」




「ッちょっと待てよ!…俺、全然納得いってないから!!」




話を終え、立ち去ろうとした瑛奈を呼び止めると、陸斗は力強く言った。






「…ッやっぱり陸斗の事…信用出来なかった。

…裏切られて…でも…気持ちは変わらずに…

もう一度信用しようって思ったけど

…やっぱり出来なかったの。

…陸斗の事もう一度好きにはなれなかった。」




「ッじゃあ!…何で…ッ何で俺があげたネックレス…今も付けてんだよ…?」




「…ッはい、これ。……もう必要ないから。」




なかなか納得しない陸斗に、瑛奈は冷たくそう言うと、自分の首に付いているネックレスを…




陸斗がプレゼントしてくれたネックレスを…




永遠を誓い合ったネックレスを…




外すと、陸斗に差し出した。