「…大丈夫なのか?」
「うん、大丈夫だよ♪…なんか心配かけちゃってごめんね(汗)」
2人はいつもの公園に入るとベンチに座り、心配そうにする陸斗に、瑛奈は笑顔で言った。
「そっか!ハァ~…よかった。」
「……うん。」
本当に安心し、気が抜けたように笑顔を見せる陸斗に、瑛奈は返事をする事しか出来なかった。
「…でも、マラソン完走出来なかったよ~!
…みんなに迷惑かけちゃった…(苦笑)」
「でも、一生懸命走ったんだから、誰も迷惑だなんて思わねーよ。
絶対みんな瑛奈の事心配してる。」
苦笑いをしながら不安そうに話す瑛奈に、陸斗は頭を優しく撫でた。
「…うん♪」
「…んじゃ、もう帰るぞ!亜希子さん、スゲー心配してた。」
「…ッえっ……まだ一緒にいたいよ。」
「ダメ!…いつでも一緒にいれるんだから。今日は早く帰るぞ♪」
瑛奈の気持ちは陸斗には分かるはずもなく、一緒にいたいと言う瑛奈に、陸斗は笑顔で言った。
この時本当に…
陸斗はいつまでもずっと…
瑛奈と一緒にいられると思っていたんだ…

