‐大会当日‐
「桜井!!頑張れよ!」
「はい♪頑張ります!」
駒井の言葉に…
昨日の陸斗に言われた言葉に…
みんなが応援してくれている中、瑛奈は昨日までの不安が嘘のように消え…
スタートラインに立っていた。
「(…陸斗どうしたんだろ?)」
スタートラインに立つ中、瑛奈は姿の見えない陸斗を探していた。
“それでは位置に着いて下さい”
「“ドキッドキッ”ハァ~…(緊張してきた。)」
“よーい……パンッ”
心臓の音が今までにない位に高ぶりはじめたその時…
開始の音と共に、選手達が一斉に走りはじめた。
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「(ヤッベー…もう始まってんじゃん。間に合うかな…)」
その頃、急にバイトが入ってしまっていた陸斗は、大会の会場へと急いでいた。